第二次大戦後、東西のドイツに分断され、西側(シュツットガルト)で製造された戦後型のコンタックス。戦前型よりも距離計なども簡素になって小型化されましたが、実用性は高く、調整されたものは同時代のライカに匹敵する質感があります。
同時代のバルナックライカと比較して、距離計一体型のファインダーはとても見やすく、一軸のシャッタースピードダイヤルも設定しやすいと思います。難をいうと、ヘリコイドがボディ側で、標準の内爪タイプのレンズが距離に応じて回転してしまうため、撮影前の絞り調整がしにくいです。また、距離計の回転方向がニコンSシリーズとは逆回転になるため、レンジファインダーニコンになれた後に使用するとまごついてしまうなど、使いこなすのに慣れと訓練が必要なカメラです。
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